少子化時代に入り、幼児の数が減る一方で、私立、国立小学校・幼稚園への「お受験」者数は増え続けています。
小学校、幼稚園受験では、数・図形・言葉・論理的思考に関するテストのほか、挨拶ができるか、友だちと仲良く遊べるかといった社会性、自分の考えやこころを表現する能力も見られ、絵、音楽、体操などのテストが行なわれることもあります。そのため、幼稚園・小学校受験には、家庭でのしつけ以外にある程度の専門的な準備が必要で、数や言葉の概念に親しむ、正しい生活態度を身につける、音楽や造形を通じた表現活動を行なう、といった指導をトータルに受けるのが理想です。
しかし「お受験」には、メリット・デメリットの両面があります。自分の将来について判断力のない子供について、親が決断をくだすのかが焦点になります。
お受験して国公立・私立の小学校に入学させることのメリットとしてはまず、国公立・私立の小学校では各校独自の教育プログラムが組まれているために、良い意味で子供の個性の発揮が促されることが挙げられます。具体的には、生徒に発言させるチャンスを多く与える授業構成、遠泳やスキー・スケートなどの特別な設備を要するスポーツの学年全員実施、生徒主体で運営する学校行事などが挙げられます。また小中一貫校であれば、10代の大切な時期に激しい受験戦争に巻き込まれず、クラブ活動など自分の好きなことを思う存分伸び伸びと行うことができます。教育方針が一定であり、友人とも長く付き合っていけるところも良い点です。一般的には、小学校でお受験したほうが将来の就職活動にも有利だといわれていますが、それよりも、社会の第一線で現役で活躍するOB・OGを味方に付けられるという点のほうがはるかに大きな利点であるいえそうです。
お受験のマイナス面 お受験のデメリットとして、まず考えられるのが地域との交流の希薄化です。国立・私立小学校、幼稚園には中距離地域から人が集まるために、どうしても地域との交流が浅くなったり、地元で友達ができにくかったりしてしまいます。また電車通学・バス通学になる場合は、子供が朝の通勤ラッシュに巻き込まれたり、危険な事故に巻き込まれる可能性が高まります。特に、制服を着ている小学生は街中でも目を引くため、防犯ブザーを携帯させることは必須となってくるでしょう。傾向として、教育熱心な親がお受験をさせたがることが多く、入学後も公立の学校よりは親の学校行事への参加率が高くなるともいわれています。
また受験そのものについて考えてみると、後に控える高校受験、大学受験に比べ、小学校受験は親の力に頼る部分が大きくなるということも言われています。子供に、今なぜ勉強しなければならないのかしっかりと理解させた上で、やる気を起こさせてあげる努力も必要です。そして、冬場の受験期に備えて子供の集中力や体力の限界などを考慮した上で、親が丁寧に管理してあげることが大切です。